【ストレスって悪いモノじゃない?】仕事に疲れたあなたに知ってほしい事実!

こんにちは、いのっちです。

皆さんは、ストレスについてどのように感じていますか?

「ストレスは体に害になるから、ストレスを感じなくてすむように生活しないと!」、「あぁ~ストレス溜まる!早く発散しないと!」このような感じに思っているのでは?

でも、本当にストレスは悪いモノなのでしょうか?

今回の記事では、そんなストレスに対するマインドセットについてご紹介したいと思います。

マインドセットとは?

いきなりですが、皆さんはマインドセットというものをご存じですか?

マインドセットとは、過去の経験、教育、先入観などによって形作られる思考パターンのことを言います。

何かの出来事に対してどのように関わろうとするのかは、このマインドセットの影響を受けています。

面白いのは、このマインドセット(考え方)が目に見えるような体の反応にも影響を及ぼしているということです。

マインドセットによって結果が変わる?

ここで、ホテルの客室係を対象にした介入実験についてご紹介します。

ホテルの客室係の業務は運動量が多く、1時間に300キロカロリー消費します。しかし、客室係にアンケート調査した結果、「定期的な運動をしていない」、「まったく運動をしていない」という回答が大多数でした。

客室係の仕事が運動になるとは誰も思っていなかったんですね。むしろ、体の負担になる仕事だと思う人もいたそうです。

実際、実験の参加者たちは、自分たちが思っている通りの体つきで、まるで運動をしていない生活を送っている人と同じようだったのです。

ここで、実験の参加者たちを二つのグループに分けます。

一つ目のグループには、行動別のカロリー消費量が分かるポスターまで作成して、客室係の仕事が如何に運動になるかを説明しました。

一方の対象群には、運動が健康にいかにいいかは説明しますが、客室係の業務が運動になることは伝えませんでした。

4週間後、研究者たちは客室係の体の状態をチェックしたところ、客室係の業務が運動になると告げられた人たちは、体重も体脂肪率も減少し、血圧までも下がっていました。

一方、対象群にはそのような変化は見られませんでした。

この実験が表しているのは、人の考え方を変えただけなのに体にも影響を与えてしまうという事です。
但し、「座っているだけでカロリーが消費される」と思い込んでも、体重が減るという話ではありません。実態と考え方がかみ合わさって初めて効果が期待できるのです。

ストレスに対しても当てはまるの?

ストレスについても、マインドセットを変える事で変化があるのか実験されています。

これから紹介する実験は、2008年の金融危機の中、世界的な金融機関において実施された実験です。

金融危機の最中、金融業界全体で不安症や鬱、自殺などが数多く報告されていました。

そんな中、ある金融機関の従業員に対し、三つのグループを作り実験が行われました。

一つ目のグループには、ストレスがいかに悪い物で、避けるべき存在だという考え方を強める講座を行いました。

二つ目のグループには、ストレスがいかに自分の成長を助け、人生を有意義にするものかという考え方を強める講座を行いました。(このグループがマインドセット介入群です。)

三つ目のグループは、何の講座も行わないグループです。

その結果、二つ目のグループ(介入群)では、不安症や鬱症状が見られなくなり、不眠症などの健康問題も減少していたのです。さらに、仕事中の周囲への協力する姿勢や、生産性の向上が見られました。
ストレスについては、悪いモノという考えは無くなっていませんでしたが、ストレスにもいい面があると考えられるようになっていたのです。

一方、一つ目のグループと三つ目のグループでは、このような変化は全く見られなかったのです。

ストレスについても、マインドセットを変える事で効果が見られるんです。
ストレス自体は悪いモノではなく、そこにどんな意味付けをしているかが問題なんです。

ストレスマインドセットを身につける方法は?

ストレスマインドセットを身につけるのはそんなに難しい事ではありません。

ここで、学力テストでの介入実験をご紹介します。無作為で、二つのグループを作ります。

一つ目のグループには、試験中に不安を感じる事は、悪い事ではありません。むしろ、不安に感じている方が成績がよくなるんです。不安(ストレス)のおかげで、うまく行きそうだと考えるように助言を受けます。

二つ目のグループへは、何も行っていません。

その結果、やはり一つ目のグループの方が、テストでの成績が良かったのです。

この実験を見て分かるように、ストレスマインドセットを変える為に特別な事をする必要はないのです。ストレスに対する考え方を知る事。それを意識することで効果が得られるんです。

まとめ

いかがだったでしょうか?

「そんなうまい話しあるわけないだろう」と思われたのではないでしょうか?

実際に、テキサス大学オースティン校の心理学者デイヴィット・イェーガーは、マインドセットの介入実験の成果を見せても状況は変わらない事が多いと言っています。

マインドセット介入は、話がうますぎて信じがたいと思っている人が多いんですね。

人は、重要な問題は簡単に解決できないと信じ込んでいます。

その為、簡単な介入行為で人が変れるなんて信じたくないし、嘘だと思ってしまうのです。

筆者は、ストレスに対して自分が成長できるチャンスだと思うようにしています。
だからと言って、しんどくないわけでもないし、つらい事実は変わりませんが、少なくとも難しい問題がある程、自分が成長できると信じているし逃げる事は無くなりました。

マインドセットは、化学として実験されている分野です。

実践しても損はないと思うので、この記事で興味を持たれたらさらに調べて、実施してみてはと思います。

それでは今回のテーマはこのくらいに、次回の記事もお楽しみに!

(マインドセットについてこちらの記事でも紹介しています。興味を持たれた方はどうぞ!)

辛い時に見て欲しい。人生が上手くいく?成長マインドセットとは。

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